武蔵小杉駅の旧称「グラウンド前駅」のグラウンドとは第一生命か横浜正金銀行か

すっかり忘れていましたが、すでに削除したブログ「表記規準」08/08/25付で、JR南武線武蔵小杉駅の旧称「グラウンド前駅」をめぐる謎を提示していました。Wikipediaの「武蔵小杉駅」のページ「駅名の由来」の項目には次のような記述があります(14/03/21現在、頁末リンク1参照)。
グラウンド前駅の由来は、駅前に横浜正金銀行のグラウンドがあったためである。このグラウンドはその後同行の後身である東京銀行が使用していたが、東京三菱銀行となった際は資産整理のため閉鎖された。跡地はしばらく有料駐車場となった後、三井不動産グループの手で開発された高層マンション「パークシティ武蔵小杉(ミッドスカイタワー、ステーションフォレストタワー)」が2009年に竣工した。
一方、複数のWebサイトにおいて、グラウンド前とは第一生命グラウンドに由来するとの記述もあります(頁末リンク2~3参照)。今回、改めて調べてみた結果、北口に第一生命グラウンドが、南口に横浜正金銀行のグラウンドが存在していたようです。

第一生命グラウンドは南武線の北側で東急線の西側、横浜正金銀行グラウンドは南武線の南側で東急線の東側にあったようです。位置関係としては次のような形だったようです。


南武線の武蔵小杉駅と東急線の武蔵小杉駅は、JR秋葉原駅の山手線と総武線のようにホーム中央で交差しているのではなく、南武線の東端と東急線の北端で接続しています。

南武鉄道線の川崎から登戸方面に向かう電車(南武線は1927年の開業当初から電化)は横浜正金銀行グラウンドを左手に見ながら減速し、「グラウンド前停留場」停車中はその右手に第一生命グラウンドが広がっていたことになります。

「グラウンド前駅」が「武蔵小杉駅」に改称されたのは南武鉄道線が国有化されてからです。同時に「日本電気前駅」が「向河原駅」に、「日本ヒューム管前駅」が「津田山駅」に改称されています。遠慮なく法人名をつける傾向があったものと思われる南武鉄道さんが、武蔵小杉で法人名を避けたのは両者に配慮した結果なのかもしれません。

だとすれば、駅名の由来は両者にあったことになります。位置的には第一生命グラウンドは南武線に隣接しており、横浜正金銀行グラウンドは1区画離れていたようですので、前者が主であり後者は従だとも言えそうです。Wikipediaが由来として横浜正金銀行グラウンドだけを記述しているのは、いわゆる「片手落ち」というものです。

(旧)横浜正金銀行のグラウンドが駐車場に転用されたのは2000年頃だそうです(頁末リンク4参照)。これに対して、第一生命グラウンドは早々に北口バスターミナルや(旧)小杉会館に姿を変えています。その辺りが正確さに欠ける記述につながった原因かと思われます。

【外部リンク】(4はpdfです)
1 Wikipedia>武蔵小杉駅
2 新小杉開発株式会社>歴史資料室>「中原街道と周辺の今昔」デジタルアーカイブ
3 goo>住宅・不動産>武蔵小杉駅のタウン情報
4 首都大学東京リーディングプロジェクト>武蔵小杉駅周辺の土地利用の変遷に関する研究

コメント

  1. ワトソンさん生きてますかーーー?
    現在セットポジションは再構築の途中で放置されて非常に読みにくいです。
    今のままなら、野球サイトに戻していただけますか?

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    返信
    1. あいにく野球のサイトに戻す可能性は100%ないと断言できます。
      野球に関する部分を削除して身軽になるという選択肢のほうが現実的です。

      削除
    2. 削除は絶対しないで!!!
      野球部分を完全分離して「更新しません」と書いていただきたい……

      削除
    3. 分離を企図したわけですが、思うように時間が取れないので放置してあります。
      この夏、ドメインは2017年8月まで、レンタルサーバは2016年8月まで契約を更新しました。時が熟せば、また再開できると思っているからです。

      削除

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