接戦でも後攻は必ずしも有利ではない

接戦ではサヨナラのある後攻が有利だと一般的には言われています。91年からスコアをつけ始めていた私は90年代半ばに、ある集計を試みていました。今はそのやりかけのデータは残っていませんが、6回終了時の得点差と9回終了時の得点差と最終的な得点差に着目したものだったと記憶しています。

要は後攻有利説を実証的に裏付けたかったわけです。サイコロを振って「1」の目が出る確率は1/6です。10回よりも100回、100回よりも1000回振れば、理論上の期待値に限りなく近づいていくはずです。ところが、私が試みていた集計はサンプルが増えても後攻有利には転んでくれませんでした。

私はその集計をボツにして、企画自体を放棄してしまったわけです。それから数年後、私は「後攻は有利なのか?」をネットに投げました。それは後攻有利説を否定するものでした。このページに示したデータは次のとおりです。
  1. プロ野球では後攻の勝率が.530前後である
  2. 高校野球でも後攻の勝率が高い
  3. 高校と同じくトーナメント主体の社会人野球の場合、企業チーム対クラブチームの試合では企業チームが後攻をとることが多い
  4. 高校の場合、コールド(相当の)ゲームでは圧倒的に後攻の勝率が高い
  5. 大学野球(東都の1部から4部)では先攻・後攻の勝率はほぼイーブン
  6. 延長線に限ると先攻・後攻で大差はなくトータルでは先攻が若干上回る
一定以上の戦力差がある場合、戦力に劣るチームは先攻をとりたがるのではないか、というのがこのページの肝です。だとすれば、トーナメント大会の集計をいくら重ねても先攻・後攻による有利・不利を示したことにならないわけです。

オリジナルのソースを確認したわけではありませんが、関西高校の監督が10/03/18付「毎日新聞」で「先攻を取るのは弱気な時、うちが格下かなと思う時」と私の仮説を裏付ける発言をしているようです。

ところで、このページにはいささか不細工な表がありましたので、1つだけ画像化してみましたが、結局使いませんでした。この画像です。


せっかく作ったのに採用しなかったのは、スマホで閲覧しているときに幅広の画像がどう見えるのか、確認したかったからです。具合がいいようなら、次にこのページをいじるときに、画像化しようと思います。いっそPDF化してしまうのも考え方かなという気もします。

なお、頁末にはインターネット・アーカイブが02/01/02にこのページを捕捉したときのキャプチを添えておきました。盗用本の発行日は同年3月です。古本屋で買った人にあらぬ誤解を受けないために、私があちら様をパクったのではないと主張しておくのは当然の権利です。

07/08/09「2代目んだ」のコメント欄より
通説がデータによって裏付けられないとき、その通説を科学的根拠のない「俗説」として退けるか、「宗教」の世界にこもるか、という選択を迫られます。私は前者をとりました。まあ、世の中には「宗教」を必要としている人がいるのも現実です…。

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