フレームリンク

「フレーム内リンク事件」のページに外部リンクを2件追加しました。

追加したリンクの1件目は弁護士さんのサイトです。控えめなトーンながらリンクは相手方の承諾を得るのがネットマナーだとおっしゃっているのですが、私は先日改定したばかりの「新ガイドライン」に基づき、事前の承諾を求めていませんし、事後の承諾を求めるつもりもありません。

弁護士さんでなくても、いちいちリンク承諾を求められたら煩わしいだけです。私なりの配慮のつもりですが、せっかくマナーだとおっしゃっているのですから、逆に承諾を求めてどんな返信があるのかないのか試してみたくなります。

2件目は、ロケットニュース24が記事中にニコニコ動画を埋込み式でリンクしたことに対する損害賠償請求事件です。動画の埋め込みは一種のフレームリンクですが、この案件ではロケットニュースは原告のオリジナル動画ではなくコピー動画を埋め込んでいました。主な争点は次のとおりです。
  1. 公衆送信権侵害の有無(争点1-2)
  2. 著作権人格権侵害の有無(争点1-5)
  3. 肖像権侵害の有無(争点3-1)
頁末で判決文のpdfファイルにリンクしてありますので、必要ならご参照ください。私はこのコピー動画をYouTubeで見たことがありますが、上半身裸でハンバーガーショップに入り、駆けつけた警察官に注意されるというだけの内容です。

店も客も警察も誰もが歓迎しない迷惑な行為であって、動画を見た裁判官の心証が悪かったことは想像に難くありません。原告の訴えはことごとく退けられています。判決文を読むと、公衆送信権と著作権人格権の侵害は最初から認められていません。

問題は肖像権侵害です。ロケットニュースは原告の指摘を受けて、当該動画をすばやく削除したため、肖像権侵害についての故意・過失も認められませんでした。つまり、初期対応を間違っていたら、肖像権侵害が成立した可能性があるわけです。

ところで、このブログ(4代目んだ)の右カラムには、スライドショーでGoogleロゴを、動画バーにはYouTubeを埋め込んでいますが、これもフレームリンクと言えるのかもしれません。これらは私がつくったものではありません(動画バーはキーワード指定しています)。

このブログはGoogleのサービスを利用しています。ロゴの著作権はGoogleにあるのでしょうが、こんなふうに使ってもいいよとシステム化されているのですから、何ら問題はないはずです。また、YouTubeもおそらくは利用規約でこのような使われ方をすることがあると記載されているはずです。

さて、ちょっと気になったのは、判決文に「リンクを貼る」との文言があることです。実は、1件目のリンク先の弁護士さんも「リンクを貼る」と記述しています。「リンクは張るのか貼るのか」とは、「セットポジション」初期に記載した記憶があります。インターネット・アーカイブで調べてみました。



遅くとも01年4月にはこの件に関する手紙!をもらっているようです。サイトに記載した内容に対して封書でご意見をいただくなどということは、今では信じられませんが、現実にあったのです(元々の知人であって、私が住所を公開していたわけではありません)。

02年になると「外来語のカタカナ表記等に関して」という独立ページに移行しています。のちの「表記規準」に連なる最初の論点の1つが「リンクをはる」でした。「切った張った」で「張る」の対義語は「切る」です。一方、「貼る」の対義語は「剥ぐ」です。

「リンク切れ」はよく使われますが「リンク剥がれ」なんてことは言いませんので、「張る」のほうが適切では?というメールを頂戴したこともあります。「セットポジション」では「リンクを設定する」、「リンクする」などいう表現を用いて、「リンクをはる」は可能な限り避けています。一昨日の「んだ」では「張り替え」を使っていますけど…。

【外部リンク】
裁判所判例Watch>平成23年(ワ)第15245号 損害賠償等請求事件

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